メニュー

温かみのある診療で生きがいを感じてほしい

[2019.06.14]

訪問診療でかかわらせていただく患者様の多くはご年配の方で、しかも、悪性腫瘍や脳梗塞、認知症などで体力が低下した方々です。

 

突然ですが、老人性うつ病という概念があります。

これは、加齢による体力の低下や住環境の変化により、気分が沈み込んで発症するうつ病です。

 

在宅療養を励まれる患者様も、うつ病とまでは行かなくても基礎疾患(いわゆる持病のことです)のために以前までできていたことができなくなり、気分がふさぎ込みがちになってしまいます。

 

在宅で療養される患者様も悪性腫瘍、脳梗塞、認知症、心不全などの様々な健康上の理由により、屋内で過ごすことが多くなり気分が下向きになる傾向があります。そういった患者様にお薬以上に心身ともに健康をもたらすのは、生きがいを感じていただくことです。

前回の釣りのように、少しでも外に出られるチャンスが有る患者様にはそういったアクティビティも検討・提案して生きがいを感じてもらうように努力します。しかし、現実はデイサービス以外ではなかなか外に出られず、屋内で生きがいを感じてもらうにはどうすればよいか常々考えています。

 

そこで、診察の後に5分でも10分でも目線の高さを合わせて、患者様の生い立ちやかつての仕事、趣味などについてじっくりお話をお聞きするようにしています。患者様への好奇心が尽きないのでいろいろお聞きしてしまいますが、だんだんと目が輝いてきて、昔のことを中心に、多くを語ってくださいます。特に、多くの患者様が「日本の中心の東京で、いかに高度成長期を支えてきたか」ということを力を入れて話してくださいます。それぞれの視点でのお話は非常にダイナミックで、院長と看護師Mも引き込まれてしまうこともしばしばです。

 

最近は、患者様のお写真も一緒に眺めながらお聞きすると、より話が膨らみ、患者様もいきいきとされることを発見しました。患者様人生を知れば知るほど、まるで家族の一員であるかのような思い入れとなり、より一層医師として頑張らねばという意識が高まります。

 

月に2回の訪問診療ですが、この時間の雑談も生きがいの一つとして楽しみにお待ちいただけるように、あたたかみのある診療を目指してまいります!

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME