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「病気ではなく病人を診よ」について思う③

[2019.07.30]
つづきです。
 
■医者は自分の身内は診られない
私の学生自体の経験でもそうでしたが、「医療者は自分の身内は診られない」とよく言われます。これはその人の普段のお姿や性格をよく知っているからこそ様々なバイアスにかかってしまい、客観的な医学的な評価ができなくなってしまうことが原因だと思っています。ですので、同じような理屈で、お付き合いの長い患者様ほど無意識のうちに客観的な病気の評価ができなくなってしまうことを自覚する必要があります。
 
■まず病気を診る、という医者の原点を忘れない
もちろん、高木兼寛の理念である”病人を診よ”が、”その人の性格を見なさい”という意味ではないことは百も承知です。
高木兼寛の言う”病人を診よ”を簡単に言うと、”患者様の困っていることに向き合うべし”というニュアンスですが、それを達成するためにはまずは患者様の困っている原因、つまり病気に真正面から向きあう医師としての原点が非常に重要です。
ですのでどのような患者様であっても、あえてまずは”人”そのものではなく、”病気”について全神経を集中させ医学的評価をしっかりと行ったうえで、患者様に誠実に向き合いお人柄や考え方などを拝聴しながら最善策を導き出すことが医師としてまず果たすべき役目だろうと考えています。私は「病気を診ずして」ではなく、「まず病気を診て、病人を診る」ということをいつも意識することで、どのような患者様にも適切なケアを提供できるよう心がけています。
 
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